新NISA、あなたの運用は大丈夫?2025年秋に見直すべき3つのポイント
2024年に始まった新NISAは、多くの方が活用しています。しかし、「このままで本当に大丈夫かな?」と、運用の方向性に不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 新NISAのメリットを最大限に活かすには、定期的な見直しが不可欠です。特に2025年秋は、これまでの運用状況を振り返り、今後の戦略を立てるのに最適なタイミングです。 本記事では、新NISAの運用状況を客観的に評価し、2025年秋に見直すべき3つのポイントを解説します。自身の資産形成をより確かなものにするために、ぜひ参考にしてください。
1. 成長投資枠とつみたて投資枠、運用のバランスをチェック
つみたて投資枠の運用成績は?
つみたて投資枠は長期・積立・分散投資に適した投資信託に限定されているため、多くの場合は堅実な運用成績が期待できます。多くの投資家は、オルカン(全世界株式)やS&P500などのインデックスファンドを中心に運用しています。これらのファンドは、それぞれの市場全体に分散投資しているため、個別の企業のリスクを軽減しつつ、市場全体の成長の恩恵を受けやすいのが特徴です。
しかし、株価の変動は避けられず、短期的にはマイナスになることもあります。特に、市場全体の不況時には運用成績が悪化することもあります。重要なのは目先の成績に一喜一憂せず、長期的な視点で積立を続けることです。
成長投資枠はリスクを取りすぎていないか?
成長投資枠はつみたて投資枠よりも幅広い商品に投資できるため、ハイリスク・ハイリターンな運用も可能です。しかし、リスクを取りすぎると、大きな損失を被る可能性もあります。自身のリスク許容度をしっかりと把握し、運用方針を決めることが重要です。
成長投資枠をリスクの高い商品ばかりで構成すると、市場の変動が大きくなった際に精神的な負担も大きくなります。つみたて投資枠とのバランスを考慮し、安定的な土台の上で、一部でリスクをとるという考え方がおすすめです。
オルカンやS&P500の一極集中になっていないか?
新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠を合わせて、オルカンやS&P500といった特定の商品に集中して投資することは、いわゆる「一極集中」とといえるでしょう。これらのファンドは優れた分散効果を持ちますが、それでも株式という単一の資産クラスに集中していることには変わりありません。
オルカンやS&P500は世界経済の中心である米国株の比率が高いため、米国経済の動向に大きく左右されます。
資産の分散という観点から、株式以外の資産クラス(債券、不動産、ゴールドなど)への投資も検討する価値があります。特に成長投資枠では、つみたて投資枠では投資できないREIT(不動産投資信託)や、国内外の債券ファンドなどを組み入れることで、ポートフォリオ全体の安定性を高めることができます。
2. 積立額と今後のライフプランを見直そう
本当に毎月10万円も積立できる?
新NISAは長期的な資産形成を目的としています。無理な積立は途中で挫折してしまう原因になりかねません。まずは家計全体を見直し、無理のない範囲で積立額を設定することが大切です。
見直しのポイント
- 生活費の把握:家賃、食費、光熱費など、毎月の固定費と変動費を正確に把握しましょう。
- 「ゆとり」資金の確保:突然の出費に備えて、半年分の生活費を目安に緊急予備資金を確保しておくことが重要です。
ボーナスで枠を使い切るべきか?
「年間360万円の枠を使い切りたい」という気持ちから、ボーナスで一括投資を検討されている方もいらっしゃるでしょう。しかし、一括投資にはリスクも伴います。
- タイミングのリスク: 相場の変動により、高値掴みをしてしまう可能性があります。
- 精神的な負担: 投資額が大きい分、相場が下落した際に精神的なストレスを感じやすくなります。
積立投資の大きなメリットは、価格変動リスクを平準化する「ドルコスト平均法」が働くことです。ボーナスの一部を積立に回し、残りは日々の積立額を増やすなど、無理のない範囲で柔軟に運用していくことをおすすめします。
2026年、2027年に向けて~子どもの教育費と住宅購入資金の計画
新NISAの資産形成と並行して、ライフイベントに向けた具体的な計画を立てることも重要です。特に2026年、2027年頃に大きなライフイベントを控えている方は、今から準備を始めましょう。
子どもの教育費
大学進学には1人あたり数百万円の費用がかかります。新NISAとは別に、学資保険や教育ローンを検討することも一つの手です。また、児童手当をNISAで運用するという選択肢もあります。
住宅購入資金
住宅購入は人生最大の買い物です。頭金としてどれくらいの金額を準備するか、住宅ローンはどの金融機関から借りるかなど、具体的な計画を立てましょう。新NISAの積立額を減らし、頭金に充てるという選択も視野に入れる必要があります。
3. 利益が出たら?損が出たら?売却のタイミングを考える
利益が出ている場合の売却タイミング
「利益が出ているからすぐに売りたい」と考える方もいるかもしれませんが、長期投資を前提とする新NISAでは、安易な売却は避けるべきです。投資対象が今後も成長する見込みがあるなら、売却せずに保有し続けることで、さらなる利益を非課税で享受できる可能性があります。
売却を検討する具体的なタイミング
- ライフイベントに備えるため:結婚、子育て、住宅購入、老後の生活資金など、将来の大きな出費に備えて現金が必要になった時。
- 投資目標を達成した時:「〇〇円になったら売却する」といった明確な目標を立てていた場合。
損が出ている場合の売却タイミング
「損が出ているから売れない」と考える方も多いでしょう。しかし、含み損を抱えたまま放置しておくことが、必ずしも正しい選択とは限りません。
損切り(含み損がある状態で売却すること)を検討するタイミング
- 投資先の状況が大きく悪化した場合: 投資した企業やファンドの状況が、当初の想定と大きくかけ離れてしまった時です。
- より魅力的な投資先が見つかった場合: 今後、大幅な成長が見込める別の投資先が見つかった時です。含み損のある商品を売却し、その資金を新たな投資に回すことで、将来的な利益を狙うことができます。
長期投資を続けるためのメンタル管理術
心構えのポイント
新NISAのメリットを最大限に活かすには、目先の値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けることが重要です。
- 目標を明確にする:「老後の生活資金を確保する」「住宅購入の頭金にする」など、投資の目的をはっきりさせることで、一時的な損失で動揺するのを抑えられます。
- 長期的なチャートを見る:日々の値動きではなく、数年、数十年単位のチャートを見て、長期的な資産の成長を実感しましょう。
まとめ
今回は新NISA、あなたの運用は大丈夫?2025年秋に見直すべき3つのポイントについて紹介してきました。
大切なのは市場の変動に一喜一憂せず、当初の投資目標とリスク許容度に照らして冷静に評価することです。特に年初に一括投資をした方は、今後の積立戦略を見直す良いタイミングです。
また、自身のライフプランや経済状況の変化に合わせて、投資額や商品構成を柔軟に見直すことが長期的な成功に繋がります。大切な資産を守り、育てるために、この機会にしっかり見直しを行いましょう。
